5つ星。

「ワールドカップが観たいんだ」

 

 

今日、来週からデイサービスの利用が決まった方の家に行って契約を交わした後に言われた一言です。数日前からテレビの調子が悪く完全に映らなくなってしまって、楽しみにしていた明日の日本戦がこのままでは観れなくなってしまい困っているとのこと。

 

直接言われませんでしたが言外には「テレビ直して」が含まれていました…。

正直、契約にも普段より時間がかかりデイに帰ってからやることもあるので「俺電器屋じゃないし!めんどくさい!てゆーかテレビの接続なんかわからないし!」と一瞬心の中で思ってしまいましたが、身体が不自由な方が一日家の中でテレビ無しで過ごすのはどれだけ不憫で苦痛でしょうか。しかも4年に一度のワールドカップです。

 

 

直せるかどうかわからないけどやってあげなければと思いました。汗だくになりながらこんがらがった配線を色々いじってみた結果、なんとかテレビが復活しました。

その時利用者さんの奥さんから言われた一言が「林さん、ありがとう!あなた5つ星よ!」

予想以上に喜んでいただいた二人の笑顔は忘れられません。

 

実はこの利用者さん、最初デイサービスに見学に来てもらった時あまり良い印象を持ってもらうことができず、私の感覚的には契約には至らないなと思っていました。私のこともあまり信用してもらっていないように感じていました。私もまだまだですが、相手が言葉にしないけど求めていることを察知する力を磨くことは、人間関係を円滑にする一つのポイントになると思います。

 

利用者さんとの契約はご自宅に訪問するのでその方の生活環境を見れたりご家族とお話しができたり数十分という時間でも深く関わることができます。最初は緊張しましたが最近は契約で利用者さんのご自宅に訪問するのが楽しみになってきました。

 

5つ星委員会の皆さんは患者さんと一番最初に接する院の顔ともいえる人達です。是非とも患者さんの声なき声を拾い、生命力の活性化に繋げていって下さい!

 

土曜日担当の林でした。