生命力の活性化。

土曜日担当の林です。

今週からデイサービスがついにオープンしました!

初日の利用者さんの中に、ケアマネさんからも「大変な人だけどよろしくね!」と言われていた方がいました。

 

送迎で家に行ってみるとご本人が一人で座っていました。アルツハイマー認知症の方で呼びかけても反応しているのか何もわかっていないのか、キョロキョロと私達を見回していました。椅子から起き上がらせようとすると、どこに連れて行かれるのか不安だったのかすごい力で抵抗してなかなか立ち上がってくれません。団地に住んでいる方で、階段を降りるのも誰かの助けがないとできません。筋力が弱っているのと、緊張と身体の硬直もあるのでしょうか。

 

キャリアの長い介護福祉士のスタッフさんが同行してくれたのでなんとか車までたどり着けましたが、そこからがまた大変。脚が上がらず車に乗れません。本人は初めての車でどう乗っていいのかわからず軽いパニック状態です。車の入り口の取っ手を掴んだまま離さないので声をかけながら手を少しずつはずしていくのですが、どこにこんな力が眠っているのだろうと思うくらい力強く握っています。

 

食事は全介助といって、誰かがつきっきりで口元までご飯を運んであげないと食べれない状態でした。初日はそんな状態でほとんど意思疎通ができず、本人も疲れたのか途中で眠っていることが何度かありました。

 

ところが!2回目、3回目の利用になると少しずつご本人も慣れたのか歩くのもスムーズになり、3回目の利用となる金曜日にはなんと途中から自分でお椀とお箸をとりご飯を食べ始めたのです!これには私も含めたスタッフみんながびっくりでした。

 

 

これぞまさしく生命力の活性化!と思いましたが、それは私の素人考えでそのあとすぐにむせて吐き出してしまいました。物を咀嚼する力と嚥下の力が弱いため本人の食べたいように食べさせていたのでは喉につまらせて大変なことになってしまう可能性があるそうです。本人が前向きな気持ちになってくれたのは嬉しいことですが、やはり食事の時には誰かが見ていて食事をコントロールしてあげないといけないようです。

 

介護は未知の世界でまだまだわからないことだらけですが、生命力の活性化というオベロンの理念がぴったりの業界かもしれません。

 

来週はさらに利用者さんが増える予定です。どんな形で生命力の活性化をおこせるか今から楽しみです!

 

ヘルプできてくれた伊藤先生も最初少し緊張していたようにみえましたが、伊藤先生のマッサージを気に入ってくれて今後の利用を決めてくれた方も見えました。伊藤先生ありがとうございました!